カレン・ホーナイのメンタルヘルス理論1

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ホーナイは、精神分析医としての研究、臨床経験から、慢性のメンタルヘルス障害の原因や構造の理論を打ち立てました。
ここでいう、多様なメンタルヘルス障害・疾患は、不安障害、双極性障害、社会不安障害、うつ病、ひきこもりなど、ほとんどのものを含み、当時は、神経症、神経症者、ノイローゼと総称されていました。
慢性のメンタルヘルス障害者の原因、構造は、以下のようだとホーナイは、結論づけました。

メンタルヘルス障害者は、精神的に恵まれない条件下で育ち、子ども時代に深い不安感を抱くようになりました。この子ども時代に培われた深い不安感をホーナイは、「基本的不安」と名付けました。
そしてこの、「基本的不安」を抱いたこどもは、不安を抑えるため、不安から逃れるためにメンタルヘルス障害者特有の精神・性格構造を作るようになります。
その中心にあるのが、自己理想化(栄光の追求)で、それから、精神疾患的要求(旧用語:神経症的要求)、精神疾患的誇り(旧用語:神経症的誇り)、「べき」の専制(自分はこうあるべきだ)、自己嫌悪と自己軽蔑などの現象、構造が発達します。
そして、これらメンタルヘルス障害者の精神構造、疾患は、主に問題・対人関係などに対処する3種類の方法の優先順位や組み合わせによって、色々なパターンが発生しますが、基本の構造原理には、共通のものです。
ホーナイによる3種類の方法とは、1.支配・勝利を求める(拡張型)、2.愛・融和を求める(縮小型)、3.あきらめ、退却を求める(ひきこもり型)で、自分自身体験および他人の観察からもとても納得がいきます。
ちょうど、これは、多様な光の色が、三原色からできているように、素晴らしい理論だと思います。
物理学などでも、理論が深く高度になると、最初は全く別の現象で共通性が内容に思える事象も、実は、深いところでは、共通の理論で結びついていることに似ていると思います。
これらは、

恵まれない子供時代の環境 -> 基本的不安 -> 自己理想化(栄光の追求) -> メンタルヘルス障害的精神構造(旧用語:神経症者) -> メンタルヘルス障害の症状の発生

慢性のメンタルヘルス障害者は、「基本的不安」+「メンタルヘルス障害的精神・性格構造(旧用語:神経症)」を持っています。
精神が健康は人間は、「基本的安心」+「健康的な精神・性格構造」をもっています。

これらのホーナイの理論から、メンタルヘルス障害者が、症状等を改善するには、「基本的不安」を減らし、「精神・性格構造」を改善することが必要ですが、それは簡単なことではありません。
肉体の病気と同じで、重症であればあるほど、改善、治療は難しくなります。

これらを肉体の障害に例えると以下のような、悪循環の状況でしょうか?

  • 子ども時代に、恵まれない食生活を送っていたため、栄養失調の体調不良になってしまった。
  • そのため、いつのまにか、家にあったカンフル剤を体に年中注射するようになり、これにより、栄養失調にも関わらず、他の子どもたちと同様の生活、成長を送れるようになった。
  • しかし、成長してきてから、カンフル剤の副作用の症状が発生するようになった。
  • しかし、カンフル剤を止めると、栄養失調の症状が出て、倒れてしまう。
  • 普通のカンフル剤を減らして、普通の健康な食事を取ろうとするが、子ども時代からの粗末な食事で、胃腸がダメージを負っていて、普通の食事がとれない。

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