おすすめ書籍(カレン・ホーナイ関連)

カレン・ホーナイ(1885年9月16日 – 1952年12月4日)
ホーナイは、1885年にドイツのハンブルクに生まれ、医学部で学び、精神科医となりました。ベルリン精神分析研究所でフロイト派の精神分析を学びましたが、次第にフロイト理論から離れ、独自の理論を構築していきました。
1932年にナチスの台頭を避けてアメリカへ移住し、コロンビア大学・ニューヨーク精神分析研究所で臨床・教育活動を行いました。
ニューヨークで「ホーナイ派」と呼ばれる新しい精神分析の潮流を築きました。不安や神経症を「文化・家庭環境・対人関係のゆがみ」から説明し、「自己実現」「本来の自己と理想化された自己の葛藤」を中心にした理論を発展させました。
1952年12月4日、ニューヨーク市で67歳で死去しました。

ホーナイ関連のおすすめ著作
1) Neurosis and Human Growth  (神経症と人間的成長/神経症と人間の成長)

カレン・ホーナイの著作物中のおすすめは、他を大きく引き離して、晩年近くに出版された「Neurosis and Human Growth (1950)」です。それ以前の著作「Self-Analysis (1942)」「Our Inner Conflicts (1945)」などは、「Neurosis and Human Growth」という高みに到達する前の、ホーナイの思考・研究の発達の過程が見られることに意義があるだけで、普通の人や、メンタルヘルスに問題がある人にとって、「Neurosis and Human Growth」と比べると、特に読む価値はありません。
逆に「Neurosis and Human Growth」は、これ以前の著作の内容が、深化、拡大、および統合されて記述されているので、必読です。
ホーナイの全著作中で、「Neurosis and Human Growth」は、最初に読むべき本です。


原著(英語):Neurosis and Human Growth: The Struggle Towards Self-Realization
  アメリカで出版 (Norton)(1950年

書籍をAmazon.comで見る

邦訳は、これまで以下の2点がありましたが、残念ながら両方とも絶版になっています。図書館等で置いてあるところがあると思います。

邦訳1:『自己実現の闘い : 神経症と人間的成長』(藤沢みほ子訳、対馬ユキ子訳 アカデミア出版界)(1980年)

邦訳2:『ホーナイ全集』第6『神経症と人間の成長』(榎本譲訳, 丹治竜郎訳 誠心書房)(1988年)

2)  A Mind of Her Own: The Life of Karen Horney (by Susan Quinn, 1988)

Susan Quinnによるカレン・ホーナイの伝記の良作です。

ホーナイの生涯、研究の発展などが、詳しく記述されていて、ホーナイの生涯について知ることができます。

書籍をAmazon.comで見る

邦訳は出版されたことはないようです。