カレン・ホーナイ

(Karen Horney, 1885年9月16日 – 1952年12月4日)

ホーナイは1885年、ドイツのハンブルク近郊で生まれました。厳しい父との関係や抑うつ体験を経て、女性の医学部入学がまだ珍しかった時代に、フライブルク大学、ゲッティンゲン大学、ベルリン大学で医学を学び、1911年(または1915年)に医学博士号を取得しました。その後、精神分析に出会い、1918年からベルリン精神分析研究所で教鞭をとるなど、ドイツの精神分析界の中心人物として活躍しました。

ホーナイの名を一躍有名にしたのは、フロイトの女性観への批判です。彼女は、フロイトが提唱した「ペニス・エンヴィー」は生物学的な要因ではなく、男性優位の文化や社会環境が生み出すものだと考えました。この考えは、後に『女性心理学』(1967年、遺稿集)としてまとめられ、その後のフェミニズム理論に大きな影響を与えました。

1932年、ホーナイは家族とともにアメリカへ移住し、シカゴ精神分析研究所の副所長に就任します。その後ニューヨークに移り、そこで彼女の主な理論が著されました。1937年には『現代人の神経症』、1939年には『精神分析の新理論』を発表し、神経症の原因を幼児期の性的トラウマではなく、社会や文化、対人関係に求める独自の理論を確立しました。

このような正統派フロイト理論からの逸脱は、1941年にニューヨーク精神分析研究所からの追放という結果を招きます。しかし彼女は屈せず、同僚とともにアメリカ精神分析振興協会とアメリカ精神分析研究所を設立し、さらに『アメリカ精神分析誌』の創刊編集者も務めました。その後も『神経症と人間成長』(1950年)など、人間の持つ成長への可能性を重視した理論を精力的に発表し、1952年にニューヨークで67歳でこの世を去りました。

学生時代にホーナイの著作の「自己実現の闘いー神経症と人間的成長」を読んだ時は、その内容の深さと正確さに衝撃を受けました。その意味では、私にとって、カレン・ホーナイ”ザ グレイト”、または、カレン “ザ グレイテスト” ホーナイといった感じです。

カレン・ホーナイの書籍「自己実現の闘い:神経症と人間的成長」との出会い

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Wikipedia: カレン・ホーナイ

Wikipedia: Karen Horney